マドリード

スペイン

2018.03.19

【編集Rのマドリード視察記⑥】有名美術館&伝統工芸の工房へ

連載でお届けしてきた『編集Rのマドリード視察記』最終回です。今回はプレスツアー最終日の様子をレポートします。午前中は2大美術館、午後は2つの工房へ連れて行ってもらうことになりました。

SNSでも人気の、アトーチャ駅

美術館めぐりの前に立ち寄ったのが、アトーチャという鉄道の駅。なんで駅・・・?と不思議に思っていると、同じくツアーに参加していたインスタグラマーのSさんが「あ!ここ、SNSでも見かける有名な駅だ!」と教えてくれました。

アトーチャ駅が有名な理由、それは”植物園がある駅だから”だそう。写真真ん中にあるのが植物園です。駅自体は1892年にできた建物を今でも使っていて、植物園との雰囲気のギャップがなんだか不思議でした。

『ゲルニカ』で有名な、ソフィア王妃芸術センターへ

アトーチャ駅から徒歩5分ほどで行けるのが、ソフィア王妃アートセンター。マドリードは「アート」を観光の目玉の一つとしていて、市内にいくつもの美術館が点在しています。中でもここ、ソフィア王妃アートセンターは、あのピカソの『ゲルニカ』で有名な美術館。『ゲルニカ』だけは専用の展示室があり、多くの人々が足を止め、静かに絵を見つめていました。

ソフィア王妃芸術センターは、18世紀と21世紀それぞれに建てられた建物を融合するようにできています。それゆえにいかにも現代的な雰囲気も感じられ、外に併設されているカフェはモダンなデザインが印象的でした。

世界最大級の個人コレクション!ティッセン美術館

次に訪れたのは、こちらも有名なティッセン・ボルネミッサ美術館。こちらはスイス人のバロン・ティッセン氏の個人コレクションで、プライベートのコレクションとしては数・価値ともに世界最大級と言われているそうです!こちらでは解説員のモニカさんに案内して頂いたので、”モニカさん的おすすめ作品TOP3”を教えてもらいました。

ひとつ目は、人気投票でも1位になったとこがあるほどの定番『ジョヴァンナ・トルナブオーニの肖像』(ドメニコ・ギルランダイオ)。出産が原因で亡くなったジョヴァンナという女性を描いているもので、「もしも芸術が本当に人の魂を表現できるのであれば、これほど美しい絵は他にはないだろう」と賞賛される名画だそうです。

2つ目は『ヴェネツィア、サン・ヴィオ広場とカナル・グランデ』(カナレット)。この絵は1723年前後に描かれたもの。この頃は写真がまだ無く、貴族たちが絵ハガキの代わりに絵画を購入していて、この作品もその類の一つなのだそうです。「同じような風景画が多いのは、そんな時代背景を反映しているからなんですよ」とモニカさんが教えてくれました。

おすすめ作品3つ目は「ジョージ・ワシントンの料理人の肖像画」(ギルバート・スチュアート)。描かれている料理人は、後にジョージ・ワシントン元大統領が奴隷解放の遺言を残すきっかけともなったと言われている人だそうです。作者は1ドル札の絵を描いている人なんだとか。

併設のミュージアムショップはおしゃれな雑貨店のような雰囲気でした。プライベートの旅行ではあまり美術館を訪れない私ですが、ティッセン美術館はサーモンピンクを基調とした内装が可愛く、何百年も前のものから現代アートまで揃う作品の幅広さも興味深く、個人的にはとても鑑賞しやすい美術館でした♪

ランチは、一番食べたかったあの料理…!

スペインに行くと決まったとき、一番楽しみだったのがパエリヤを食べることだったのですが、ついにこの日のランチにパエリアのお店に連れて行ってもらえることに!

本場のパエリアとご対面!大きな鉄板にのったパエリヤが運ばれてくると、おいしそうな魚介の香りに包まれてとっても幸せでした♡パエリヤ用の”水かき”部分があるフォークを見たのが初めてだったので、こちらもパシャリ。写真には写っていないのですが、パエリヤと一緒に出てきたにんにくマヨネーズ(アリオリ)がとってもおいしく、おみやげとしてこの後スーパーで購入したほどでした。

ツアー最後の時間は、工房めぐり♪

いよいよマドリードのプレスツアーも残りわずか。午後は、スペインの伝統的な手仕事が見られる工房をめぐります。プレスツアーだからこそ見せてもらえる場所とのことで、とっても楽しみにしていました♪

小さな闘牛士衣装の仕立て屋へ

「まずは闘牛士の衣装をつくっている工房へ行きましょう」と言われ、工場のような場所に行くのかと思いきや、訪れたのは路地裏にあるマンションの小さな一室。え?こんなところに?と不思議に思いながら扉をあけました。

するとそこには、とっても上品な空間が!闘牛という言葉からイメージする世界とは真逆の雰囲気に思わずびっくりです。

この工房は1960年創業で、闘牛士の中でも「マタドール」と呼ばれる一流のスター闘牛士の衣装のみを製作しているところだそうです。別室の作業場では10人ほど女性が手作業で衣装をつくっている様子を見学でき、その中で若い男の子が1人懸命に作業していた様子が印象的でした。(残念ながら作業場は撮影NGでした。)

家族が受け継ぐ、ギター工房へ

最後の見学スポットは、ギターを作っている工房。王宮すぐそばにある、こちらもとっても小じんまりとした場所でした。中に入るとズラッとギターが並び、壁には木や弦を加工する道具がたくさん!実はスペインは世界有数のギターの産地。こちらの工房でつくられる「フェリペ・コンベ」は、エステソという超有名フラメンコギターの系統を継ぐブランドとして知られています。

右から2番目がフェリペ・コンデさん、ブランド名にもなっているギター職人ご本人です。その両脇が息子さんとお嬢さん。なんと家族がその伝統と技術を受け継いでいるんですね。その素敵な家族愛に、心温まる工房訪問でした。

全6回にわたってお届けしたマドリードのプレスツアーのレポートは、これにて終了です。初めてのスペインで緊張していた私ですが、ツアーが終わる頃にはすっかり心がマドリード色に染まって、案内してくれたミゲールさんやカトリーナさんと、両頬に軽くキスするヨーロッパ式のお別れまでできるようになりました♡

次は路地裏のバルをはしごして、心ゆくまで”吞み旅”するぞ~!なんて心の中で誓ったマドリード旅でした。

ツアー初日からのレポートはコチラ>>【編集Rのマドリード視察記①

ソフィア王妃芸術センター
Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia

【交通】
ATOCHA駅から徒歩3分
【住所】
C.de Santa Isabel 52
【営業時間】
10~21時(日曜は~19時)
【定休日】
火曜
【料金】
€10
【HP】
http://www.museoreinasofia.es/en

ティッセン・ボルネミッサ美術館
Museo Thyssen-Bornemisza

【交通】
BANCO DE ESPANA駅から徒歩10分
【住所】
Paseo del Prado 8
【営業時間】
10~19時
【定休日】
なし
【料金】
€12
【HP】
https://www.museothyssen.org/en
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